SQLデータベースとその接続に必要なPerlライブラリを、サーバーで利用できるかを調べるには、 mt-check.cgi を実行し、 DBD::mysql 、 DBD::postgres 、および DBD::SQLite のモジュールのステータスを確認します。 これらのモジュールのいずれかがインストールされている場合は、Movable TypeのそれぞれのSQLデータベースのバージョンを、そのサーバーで利用できます。 いずれもインストールされていない場合は、ホスティング業者にSQLデータベースを使いたい旨を連絡する必要があります。
データを変換する場合は、変換スクリプト( mt-db2sql.cgi )を使って、Berkeley DBファイルからのデータをSQLデータベースにコピーします。 現在インストールしているMovable Typeを、SQLデータベースが使えるよう変換するには、次のステップに従います。
mt-config.cgi をテキスト・エディタで開き、以下の行を加えます。
ObjectDriver driver_name Database database_name DBUser database_user DBPassword database_password DBHost database_host DBPort database_port
上記の driver_name は DBI::mysql 、 DBI::postgres 、 DBI::sqlite のいずれかで、 database_name はデータを保管するためのSQLデータベースの名称です。また、 database_user はデータベースに接続するユーザー名、 database_user はパスワードです。ただし、SQLiteを使う場合はユーザー名もパスワードも必要ありません。 database_host と database_port はデータベース・サーバーのホスト名と接続する際のIPポート番号です。
DBHost database_host
注:MySQLまたはPostgreSQLを使う場合、 database_name に指定したデータベースは必ず存在している必要があります。Movable Typeはデータベースを自動生成しません。
ウェブ・ブラウザを開いて、あなたのサイトにある mt-check.cgi のURLにアクセスします。 たとえば、あなたのサイトが http://www.your-site.com/ で、Movable Typeのファイルを /mt ディレクトリにアップロードした場合は、 http://www.your-site.com/mt/mt-db2sql.cgi のURLにアクセスします。 mt-db2sql.cgi はPerlスクリプトで、SQLデータベースに必要なスキーマを作成し、Berkeley DBファイルからのデータを使ってデータベースを生成します。
mt-db2sql.cgi の実行が終了したら、ブラウザのページ下部を見て、変換に成功したがどうかをチェックします。 成功していると、以下のメッセージが表示されます。
Done copying data from Berkeley DB to SQL database! All went well.
このメッセージが表示されていれば、作業は終わりです。 Movable Typeにログインしてシステムを使うときに、そのシステムに対応するSQLバージョンが使用できます。
エラーが生じると、以下のメッセージが表示されます。
An error occurred while loading data:
このメッセージは具体的なエラー・メッセージと共に表示されます。 エラーが発生した場合は、 mt-config.cgi ファイルを開き、以下の行を削除します。
ObjectDriver driver_name
driver_name はステップ1で指定したドライバー名です。
これによって、Movable TypeのBerkeley DBバージョンを使用する状態に戻ります。 受け取ったエラー・メッセージはサポート・フォーラムに投稿してください。