導入事例

デコジャパン株式会社 コーポレートサイト - Movable Type ソフトウェア版 導入事例
岡崎市民会館 公式サイト - Movable Type ソフトウェア版 導入事例
一般社団法人 西東京市伝統文化育成会 公式サイト - MovableType.net 導入事例
画家 小高朋恵 公式サイト - MovableType.net 導入事例
株式会社フラワー不動産 ウェブサイト- Movable Type クラウド版導入事例
浅野肖像画工房 公式サイト - MovableType.net 導入事例
株式会社ヨシダ工業「Glanz(グランツ)」ウェブサイト- Movable Type 導入事例

フィールアブロードがMovable Typeを使う理由

フィールアブロード様

以前からMovable Typeのようなシステムを使って商用サイト開発を行うというのは、今後当たり前になるだろうという確信がありました。Movable Typeにはサイト制作者の誰もが欲しいと思う機能が実装されてますので、導入を検討するべきだと思います

新鮮な情報をストレス無くお客様に届ける

フィールアブロードは、ビジネスクラス・ファーストクラスの格安海外航空券を専門に扱うユニークな旅行代理店だ。2008年5月に全面的にリニューアルが行われたウェブサイトでは、オンライン上で航空券の運賃検索と予約を行うことができる。旅行業界ではまだ珍しいMovable Typeを採用したこのサイトについて、運営を行う株式会社フィールアブロード マーケティングマネージャーの中村明さんと開発を担当した株式会社DEX、ネットワークソリューション事業部マネージャーの中林潤哉さんにお話を伺った。

フィールアブロードのトップページ

フィールアブロードのトップページ。左側の検索フォームや中央上部の世界地図を使って航空券情報を検索できるようになっている。

■Movable Type導入の理由

フィールアブロードがMovable Typeを導入した最大の理由はウェブ更新の内製化だ。

リニューアル以前のサイトはプレーンなHTMLで作成されていたため、内容を追加・変更する際には毎回制作会社に依頼する必要があった。そのため、更新のたびにコストがかかることはもちろん、航空券の急な価格変更といった情報の更新に素早く対応できず、情報が古くなってしまうという不満があったという。

そこで社内スタッフ自らが迅速なサイト更新作業を行うことができるよう、2007年末にMovable Typeを使った新サイトの構築がProNetの株式会社DEXに依頼された。

「近年、旅行ビジネスの環境変化は激しく、情報の内容だけでなく鮮度も求められるようになってきました。そういったニーズにお答えするには、更新作業が容易である必要がありました。数あるCMSの中からMovable Typeを選択したのは、管理者用インターフェイスが洗練されており、初心者でも更新作業を行うことが可能と思われたからです。また、私が個人的に利用していたということもあり、社員トレーニングがしやすかったという理由もあります」(中村さん)。

新しいサイトでは航空券の検索結果画面を除く、ほぼすべてのページがブログのエントリーとして簡単に投稿できるようになっており、複数の社員が入力作業を担当している。そのため以前は素早い対応が難しかった最新情報もほぼリアルタイムで反映できるようになり、販売機会の損失が防げるようになったという。

■検索結果表示スピードへのこだわり

フィールアブロードのメインコンテンツはもちろん格安航空券の検索機能だ。トップページのサイドバーに配置されている検索フォームに、出発日・行き先・価格・航空会社などさまざまな条件を入力して検索ボタンをクリックすると、瞬時に該当するチケットが価格順に一覧表示される。その中から気になるチケットが見つかったら、チケット情報の右側に表示される「詳細を表示」ボタンをクリックすることで、出発日ごとの価格や利用条件などの詳細情報が表示され、さらに「この航空券のお問い合わせ」ボタンを押すことで、そのまま予約フォームからチケットの予約を行うことができる。

驚くのは他競合サイトと比較しても際だって速い検索スピードだ。通常の旅行代理店と違い、絶対数が多いエコノミークラスの航空券を扱っていないというアドバンテージがあるにせよ、この速さは驚きだ。

「今回のリニューアルにあたっては、検索結果の表示スピードをとにかく上げて、お客様が予約エントリーページまでストレスなく移動できることに一番注力しました」(中村さん)。

検索の高速化は徹底的なプログラムのチューンアップと共に、ページの表示方法にも工夫が施されているという。

「通常このような検索システムはデータベースからのデータを元にPHPなどを利用して検索結果を動的に表示する方法を採りますが、このサイトでは可能な限り静的なページの割合を増やして、表示速度の向上とSEO対策を図っています」(中林さん)。

実際、検索結果の一覧表示画面以外はほぼ静的なページでできているという。テンプレートを使って同じフォーマットのページを多数作成できるMovable Typeの特性が活かされた例だといえよう。

航空券の詳細情報表示画面

航空券の詳細情報表示画面。この情報はすべて1個のエントリーとして投稿されている

また、条件をフォームに入力して検索する方法以外にも、国名や都市名からのリンクをクリックしたり、Flashを使った世界地図から目的地をクリックすることによっても航空券を検索することができるようになっている。この場合は検索結果画面さえも静的ページとして表示されるので、航空券予約ページへの動線を増やすことによるユーザビリティの向上と共に表示の高速化にも貢献していることになる。

■デザインとユーザビリティ

全体のデザイントーンは、旅行関係では珍しく白を基調にしたシンプルで機能的なものだ。

「他社の旅行サイトはとてもゴチャゴチャしており使いづらいというイメージが私にはありましたので、このサイトのデザインは、お客様が必要とする情報をシンプルに高速に表示することができるようなものにしようと心がけました。斬新すぎるかなとの懸念もあったのですが、幸いお客様の方からも使いやすいとご好評をいただいています」(中村さん)。

高速な検索機能をシンプルなデザインでナビゲートするユーザーインターフェイスからは、更新の容易さという制作者側の都合だけではなく、ユーザーの利便性までも考え抜かれてサイトが設計されていることが窺える。

■今後の展開

最後にMovable Typeの導入を検討している企業に向けてメッセージをいただいた。

「以前からMovable Typeのようなシステムを使って商用サイト開発を行うというのは、今後当たり前になるだろうという確信がありました。Movable Typeにはサイト制作者の誰もが欲しいと思う機能が実装されてますので、導入を検討するべきだと思います」(中村さん)。

「制作会社が開発したシステムはあくまでもスタートラインです。活気のあるサイトを運営していくためには、頻繁な更新を続けていく必要があります。そのことを理解しているお客様にはMovable Typeをおすすめしています。また、開発側にとっても価格のわりには必要十分な機能があり、動作も安定しているMovable Typeには魅力を感じます」(中林さん)。

航空券の予約・販売における導入事例は珍しいが、要望に応じて柔軟に対応できるMovable Typeは、業界を問わず強みを発揮できる証左とも言えよう。今後あらゆる業界で、Movable TypeをブログツールではなくCMSとして採用する企業が増加すると言っても過言ではないだろう。

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お話を伺った株式会社フィールアブロードの中村さん

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お話を伺った株式会社DEXの中林さん

事例データ

Movable Type(基本ライセンスパック)

・サイトを公開したのは:2008年5月

・はじめた理由:更新作業の内製化

・制作を担当したのは:株式会社DEX

・何か手ごたえはありましたか?:航空券情報の更新にかかる時間が減少し、販売機会の損失が防げるようになった

(文:田口 和裕)

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