導入事例

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岡崎市民会館 公式サイト - Movable Type ソフトウェア版 導入事例
一般社団法人 西東京市伝統文化育成会 公式サイト - MovableType.net 導入事例
画家 小高朋恵 公式サイト - MovableType.net 導入事例
株式会社フラワー不動産 ウェブサイト- Movable Type クラウド版導入事例
浅野肖像画工房 公式サイト - MovableType.net 導入事例
株式会社ヨシダ工業「Glanz(グランツ)」ウェブサイト- Movable Type 導入事例

エバラ食品がMovable TypeとPowerCMSを使う理由

エバラ食品工業株式会社様
意外なところでは、お客様相談室の問い合わせ対応で、お客様に当該商品のレシピページを印刷してFAXしたり、URLを案内するという対応を行ったりする事例がありました。予想外の使われ方だなあと(笑)

「焼肉のたれ」など調味料食品の製造販売を手がけるエバラ食品工業。同社はお客様に向け調味料を使った料理のレシピ等を紹介する「おいしいレシピ」を展開している。同サイトは、さらなるデザイン、ユーザビリティ向上のために2010年8月にリニューアルされ、CMSプラットフォーム Movable Type をベースとしたソリューションパッケージ「PowerCMS」が採用された。エバラ食品 マーケティング部の毛利英輔さんと情報システム室の羽咋有果さん、そして、リニューアルを担当した株式会社マイクロウェーブの倭拓也さんと矢田秀雅さんにお話をお伺いした。

デザイン刷新と情報の更新性向上をテーマに

おいしいレシピ」は同社のWebサイトの中でもアクセスの多い人気コンテンツだ。レシピと連動した商品情報の提供によって商品の購入促進や、購入いただいたお客様へ再購入を促すブランディングの役割を担っている。今回のWebサイトリニューアルは2006年に続く大規模改修となる。「リニューアルの目的は、まずはデザインの刷新です。レシピサイトとして料理のおいしさを訴求するようなビジュアル面の改善と、ユーザビリティの向上が急務でした(羽咋さん)」。

もう一つは、機能面の改修だ。「情報の更新性を高めて、社内で情報を容易に更新できるような仕組みを導入したかったのです。レシピ数では大手メーカーのサイトに及ばないものの、どうしたらお客様に親しみを持ってもらうサイトにできるかを議論した結果、旬の情報をタイムリーに配信し、料理のおいしさを訴求することで、エバラ色を出そうと考えました(毛利さん)」。

それまでの「おいしいレシピ」には、約600のレシピが収録されていたという。毛利さんは以下のように語る。「とにかく、社員でも目的のページにたどり着くのに一苦労するような状態でした。レシピはそれぞれの商品ページに紐付いており、情報を横断的に検索、閲覧することが難しい構造でした。ページのレイアウトや、リンクをクリックした際の振る舞いもまちまちで、あるページではポップアップが多用されていて、別のページではそのまま下にスクロールというように、統一されていなかったのです(毛利さん)」。

エバラ食品 毛利英輔さん
エバラ食品 毛利英輔さん

加えて、運用面では以下のような課題があったという。「情報の更新は外部の代理店に委託していたので、レシピを追加する時には、代理店にページ制作を依頼していました。商品のリニューアルや細かな製造変更などがあった場合には、そのたびにページの修正を依頼し、納品物のチェックをして、サーバーにUPしてもらうという工程が繰り返し発生します。運用に手間とコストがかかり、商品の細かいパッケージリニューアルなどの情報の修正に、柔軟に対応することができませんでした(羽咋さん)」。

デザインの優位性と『Power CMS for MT』の多機能さが決め手

(1)ビジュアルの改善、(2)情報の更新性(機能面の向上)という二つのテーマを掲げてリニューアルはスタートした。制作会社の選定は2009年末にかけて、3社競合で行われた。「マイクロウェーブを選んだ決め手は、まずデザインが素晴らしかったことです。今回のリニューアルは社内でも比較的年齢の若い担当者で行ったのですが、提案内容がこちらの求めるカラーやイメージに一番マッチしていました(羽咋さん)」。

また、毛利さんは以下のように語る。「情報更新の内製化という点で自分たちのやりたいことが一番実現できそうなパッケージが『Power CMS for MT』でした。そこで、デザインに優れたマイクロウェーブに『Power CMS for MT』を用いたサイト構築をお願いすることにしたのです(毛利さん)」。それ以前にも、サイトの細かい改修等で実績を積み重ねていたことに加え、デザイン面の優位性や『Power CMS for MT」による運用コストの低減という要素が相まって、最終的にマイクロウェーブの提案内容が評価されたようだ。

その後、要件定義を経て、2010年4月ごろより実装開始となる。「リニューアルで大変だったのは、レシピデータの整理でした。600くらいあるメニューと対応する画像を1件ずつ精査して、CSVファイルに整理していく作業なのですが、メニューや食材といったキーワードでどのレシピをヒットさせるかという検索軸の設定や、写真のクオリティのチェックも同時に行ったので、根気がいる作業となりました(毛利さん)」。

マイクロウェーブの倭さんに、開発にあたってこだわったことを聞いてみた。「インターフェス面では、TOPページのメインビジュアルは、Flashで画像が6枚ほど入れ替わる『おすすめレシピ』というギャラリーになっています。画像は週ごとに更新されているのですが、Flashファイルを更新等の管理がMT上で行えるようカスタマイズされています(倭さん)」。

また、検索機能も特色のある部分だ。「レシピ検索には『食材で探す』という項目があるのですが、肉や魚介、野菜等のジャンルごとにチェックボックスをクリックして絞り込んでいく組み合わせ検索の機能を実装しました(矢田さん)。」

サイトの更新感という点はどうだろうか。「『Power CMS for MT』のランキング機能を使って1週間、1カ月、3カ月、1年間ごとにアクセスランキングを集計、表示しています。テレビCMの放映に反応してランキングが変動するので面白いですね(倭さん)」。このように、見る人、管理する人から見て「見やすく、使いやすい」サイトとなるよう細部まで配慮がなされているようだ。

ブランディングだけでなく社内の情報ツールとしても活用

リニューアルによりサイトの回遊性が高まり、PVは増えていると毛利さんは語る。「デザインが大きく変わって見やすくなったという声を社内からもらっています。関連する商品紹介ページへのアクセスも伸びました。レシピから回遊して、商品ページに誘導する導線が作れたからだと思います(毛利さん)」。

 「今までは、レシピ情報をみるためには、商品サイトを立ち上げて、さらにレシピ情報はそこからポップアップで開く構造でした。リニューアル後は、商品別、メニュー別、食材別など、横断的にレシピを検索することが可能になったので、お客様も迷わずにサイト内を行き来できるようになったと思います(羽咋さん)」。

ちょっと変わったところでは、社内での業務に活用されているという例もあったという。「印刷機能や、携帯アドレス宛にレシピを送る機能を盛り込んだのですが、意外なところでは、お客様相談室の問い合わせ対応で、お客様に当該商品のレシピページを印刷してFAXしたり、URLを案内するという対応を行ったりする事例がありました。予想外の使われ方だなあと思いました(羽咋さん)」。

「もともと、レシピ情報は社内のイントラWeb内にも展開していたのですが、リニューアルによってWebサイトにレシピ情報が一本化され、運用の負荷が低減されただけでなく、営業担当者にとっても"営業ツール"として使えるサイトになりました(毛利さん)」。

リニューアルによって機能が洗練されたことで、お客様に向けたブランディングサイトだけでなく、社員の業務にも寄与しているようだ。「情報更新の容易さもCMSの特色です。『Power CMS for MT』の機能である、メニューのエントリーやカテゴリー等をCSVファイルから一括でインポートできる「CSVインポータ」のおかげで、レシピ情報の登録が容易に行えます。現在は情報の新規追加はマイクロウェーブにお願いしていますが、商品のパッケージ変更や、成分表記の変更といった日常的に生じる修正については自分たちで対応が可能になりました(毛利さん)」。

 現在、コンテンツの更新は2名の担当者で行っている。「内製化により更新のスピードは劇的に向上しました。専門知識のない素人レベルでも情報の更新が簡単にできるので、MTには本当に助けられています(毛利さん)」

モバイルとの連携や新たなコミュニケーション手法にも期待

今後の機能拡張等の展望について聞いてみた。「現在、MTのプラグイン(ケータイキット)を用いてモバイルサイトのリニューアルを進めています(倭さん)」。今後は、メインのターゲット層である主婦層の動向を見ながらスマートフォンアプリなどにも対応していきたいとのことだ。

「レシピ数を増やしていくことと、レシピ以外の関連情報への導線強化が課題です。『料理の基本』というコーナーや、ミニコラムなどの情報をもっと読んでもらい、お客様に新たな発見をしてもらうことで、結果的にアクセス数も伸びると考えています(毛利さん)」。ソーシャルメディアとの連携や、小売店などと連携したデジタルサイネージを用いた店頭でのレシピ訴求などの取り組みも模索していきたいと語ってくれた。

最後に、「Movable Type」とマイクロウェーブに対するコメントをいただいた。「MTに対しては感謝しています。費用面はもちろん、情報の更新について業務効率化が図れ、その分を質のよい成果物のアウトプットに振り向けることができました(毛利さん)」。

「マイクロウェーブについては、今後はWebサイト中心のご提案から、当社のコミュニケーション戦略全体まで視野に入れたご提案を期待しています。Webからフィードバックした仮説を元に新たな企画の提案等があると嬉しいですね。Webの分析もヒートマップやUIデザインなど、日々手法が進化しています。長期的な視点で、新しい切り口を提示してくれるパートナーとしてともに成長していきたいです(毛利さん)」。

写真左からエバラ食品 毛利英輔さん、マイクロウェーブ 矢田秀雅さん、倭拓也さん"
写真左からエバラ食品 毛利英輔さん、マイクロウェーブ 矢田秀雅さん、倭拓也さん

事例データ

  • Movable TypePowerCMS
  • サイトを公開したのは:2010月8月
  • はじめた理由:商品のブランディング、ユーザーの再来訪、再購入の促進
  • 制作を担当したのは:株式会社マイクロウェーブ
  • 何か手ごたえはありましたか?:ブランディングはもちろんのこと、営業やお客様相談室など社内の情報ツールとしても活用されている

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