更新履歴: 3.17-ja (2005.06.09)
3.151-ja からの変更点です。米国でリリースされた 3.16-en/3.17-en の修正も含みます。
セキュリティ
- Movable Typeの認証およびセキュリティ機能についていくつか、重要な改善を加えました。
通知
- 通知機能で、一部のMTA (EXIM)で正しくメールが送信されない不具合を修正しました。
- 複数の宛先に「通知を送信する」機能の不具合を修正しました。
- 事前確認するように設定したコメントについて、コメントの通知が送信されなかった不具合を修正しました。
エラー・チェック
- ユーザーの入力内容の検証機能を多く改善しました。たとえば、投稿者名、カテゴリー名、ブログ名の最初および末尾にある空白を除いています。これらは、以前登録したカテゴリー名を編集する場合を除き、空欄にできません。重複した名称の使用は、数カ所で許可されません。
- 投稿者は自身のアカウントを削除できなくなりました。削除するとインストールが無効になるからです。
- リモートからの認証の設定に誤りがある場合、エラーを再構築に表示します。
- TypeKey認証トークンが空白ではなく、登録者だけのコメント表示に設定していない場合でも、コメント投稿者に対しTypeKeyサービスにログインするよう表示する不具合を修正しました。この修正は、新しいブログだけに適用されます。
操作性
- ブログがUTF-8で公開されている場合、Internet Explorerの使用時に発生するTypeKey認証の不具合を修正しました。
- 管理画面で、エントリーのリスト表示するアイテム数は、たとえば「5コメントを表示、20コメントを表示など」、ユーザーごとに設定できるようにしました。
- アプリケーション全体において、リスト表示をフィルターする際に、使用可能なフィルター・パラメーターを表示するようにしました。
- 再構築のバックグラウンド処理を有効にし、管理画面の応答を早めました。
- 「戻る」ボタンをクリックすることで、最初のアクションを行った画面に戻れるようにしました。
- 確認画面に「キャンセル」ボタンを追加し、エントリーのリスト画面に戻れるようにしました。
- 認証済みのコメント投稿者のメールアドレスが(存在する場合)、コメント編集画面に表示されるようになりました。
- コメント・リストが、認証済みのコメント投稿者のプロフィール・ページにリンクされました。
テンプレートおよび公開機能
- デフォルトのフィード・テンプレートで、 MTBlogLanguage タグを使い、ブログの言語を指定することができるようになりました。
- コメントやサニタイズ・アトリビュートを使っているテンプレート・タグに対するHTMLサニタイズ機能を改善しました。
- MTCategoryCount が「下書き」エントリーもカウントに含める不具合を修正しました。
- デフォルトで、 MTEntryAuthorLink および MTCommentAuthorLink タグが、コメント投稿者のメールアドレスを表示しないようになりました(現在、スタティック処理だけに適用されます)。
- フィルターのエンコード( encode_js 、 encode_url など)をより的確にしました。
- カテゴリーがブログのページで昇順に並べ替えられない不具合を修正しました。現在は昇順・降順共に機能します。
- Autolink(自動リンク)のURLが、スタティック・ページの https で始まるURLを認識できるようになりました。
- テンプレート名に角括弧「[、]」を使用してもエラーが発生しなくなりました。
- カテゴリー名をその上位のカテゴリーに関係付けることで、 MTEntriesWithSubcategories タグが、たとえ同一のカテゴリー名が存在していたとしても、正しい(サブ)カテゴリーからエントリーを選択できるようになりました。
- 「コメントでのHTMLの利用を許可する」オプションを有効にしたときのコメント確認機能を修正しました。
- メインページ等のデフォルト・テンプレートで、サブカテゴリーの階層構造が把握できるようになりました。
設定
- PublishCharsetの設定値をもとに、データベースとの接続時のエンコードを指定できるようになりました。詳細は、SQLSetNamesをご覧ください。
- ブログのアーカイブ設定を更新した後、ユーザーに、再構築するようプロンプトが表示されるようになりました。
- クリエイティブ・コモンズ2.0ライセンス(英語版)のサポートを追加しました。クリエイティブ・コモンズについての詳細は、http://creativecommons.org/をご覧ください。
- 新しい mt-config.cgi 設定の”PublishCommenterIcon” (初期値:1)に基づき、 nav-commenters.gif 発行を抑制するサポート機能を追加しました。
- 新しいブログのセットアップ画面で、より適切なブログのURLとファイルシステム・パスが表示されるようにしました。
- コメント設定はデフォルトで、セーフおよびエラーなしの設定になりました。この設定では、登録者によるコメント機能はオフになり、未登録者によるコメントは事前確認されます。
国際化/ローカライゼーション
- MTRemoteSignInLink タグの言語設定について、 mt-config.cgi の DefaultLanguage を参照するように修正しました。
- 新規にブログを作成したとき、日付用の言語が「チェコ語」になる不具合を修正しました。
- dirify は、Latin-1だけでなくUTF-8のブログでも機能するようになりました。
- カテゴリー名がすべて、非ラテン文字あるいは句読点からなる場合、数字のIDはその”dirified”の表記として、使用されるようになりました。
- ブログの検索機能がローカライズできるようになりました。
- 新しいブログが、その投稿者の使わない言語に初期設定されている不具合を修正しました。
- デフォルト・テンプレート名を国際化するに当たり、より一貫性を保てるようにしました。
ダイナミック・パブリッシング
- MTArchiveCategory タグおよび MTCommentOrderNumber タグについて、何も生成しない不具合を修正しました。
- MTArchiveDate タグが MTArchiveList タグ内で使われていると、何も生成しない不具合を修正しました。
- MTSubCategories タグについて、空のカテゴリーも表示できるようになりました。
- ブログでURLをコメント内で自動リンクするよう設定しても、自動リンクされない不具合を修正しました。
- MTCalenderIfToday タグについて、正しくデータを検知できない不具合を修正しました。
- ダイナミック・パブリッシングは、特定のシステム要件が満たされない場合には使えなくなりました。
- ダイナミック・パブリッシングの設定時に、Movable Typeは独自にMovable Typeが必要とするコンポーネントのほとんど( .htaccess :コンパイルされたテンプレートのディレクトリ)を作成しようとします。Movable Typeに十分な権限がない場合は、よりわかりやすいエラー・メッセージが表示され、それによってユーザーは、これらのコンポーネントを作成しやすくなりました。
- エントリー数が多いと、ダイナミック・パブリッシングの使用時に、再構築でタイムアウトを引き起こす不具合を修正しました(ダイナミック・パブリッシングでは、ファイルシステム上のページの代わりに、FileInfoテーブルが再構築されます)。現在、これらの「再構築」がブラウザーで段階的に行われ、タイムアウトを防ぎます。
エントリー作成/編集
- エントリー作成時に、サブディレクトリにアップロードしたファイルへのURLの生成の不具合を修正しました。
- クイックポスト画面にあるブログのドロップダウン・リストが、アルファベット順に表示されるようになりました。
- Internet ExplorerおよびMozilla FireFoxで利用可能な、エントリー編集画面およびクイックポスト画面へのショートカットのキーボード・フォーマットを修正しました。
- ユーザー・インタフェースでのサブカテゴリーの階層表示を改善しました。サブカテゴリーは次の場所で階層型に表示されます。
- 「新しいエントリー」画面
- 「エントリーを編集する」画面、および「クイックポスト」画面にある「メイン・カテゴリー」のドロップダウン・リスト
- 「エントリーの一覧」にあるカテゴリー・フィルターのドロップダウン・リスト
- 「一括編集」画面のカテゴリー・フィルターおよびカテゴリー割り当てドロップダウン・リスト、およびポップアップ・カテゴリー作成ウィンドウ
- クイックポスト・ブックマークレットでフィールドを多く指定しても、Internet Explorer 6でURLの文字長の制限を超えなくなりました。
- 投稿のpermalink(パーマリンク)が「確認」画面を経由して保存するときに変わってしまう不具合を修正しました。
- 「エントリーを編集する」画面の上部と下部の両方に、エントリー編集ページのアクション・ボタンを表示するカスタマイズ・オプションを加えました。
- ファイルのアップロード時に、tempファイルの作成エラーをよりスムーズに扱えるようになりました。
- トラックバックを検知するときに、ドメイン名が一致しない(たとえば、'www.example.com'が'example.com'と入力されている)場合でも柔軟に対応できるようになりました。
サーバー環境の互換性
- Windowsサーバーにおいて、プラグインの設定ページへのリンクが正しくないパス情報(たとえば plugins/C:\something\myplugin.cgi など)を含む不具合を修正しました。
- Windowsにおいて、ファイルと画像のアップロードおよび画像のサムネイル作成機能を改善しました。
- ファイルのアップロード用ダイアログボックスでは、Windowsのパスが正しく表示されるようになりました。
- mod_perlの実行時に要求が変わると「アップロードされたファイルは大きすぎます」という擬似エラーが生成する不具合を修正しました。
- DBD::Sqliteドライバーがタイムスタンプを保存させなくする不具合を修正して、SQLite 3をサポートできるようにしました。
- DateTimeのPerlモジュールが必要でなくなり、その結果、より多くの環境で互換性が保たれるようになりました。
開発者向け
- MTDateにutc="1"オプションを与えた場合に2回オフセット補正されてしまう不具合を修正しました(ogawa)
- MT::ObjectDriver::DBI's count_group_byメソッドを修正しました。
- 明確なアプリケーション‐テンプレート検索パス: app templatesは、別の方法で上書きできるようになりました。
- SQLite 3 ドライバーとプラグインからのバイナリ・データ保管に伴う不具合を修正しました。
- PostgreSQLのMTスキーマによって、pluginがBLOBを使ってPluginDataのconfigデータを保管してしまう不具合を修正しました。この修正はスキーマの変更を要するため、新しいインストールだけに適用されます。現在のお客様向けのアップグレード用スクリプトは、次回のリリースで提供されます。
- プラグインによって使用可能なユーティリティ・ルーチンに、より包括的なドキュメントを加えました。
- post_saveコールバックは、保存されたオブジェクトだけでなく、オリジナル・オブジェクトにもアクセスできるようになりました。
- MT::Appサブクラスのデフォルトを改善した結果、画面操作を伴うプラグインを作成しやすくなりました。たとえば、今回のリリースで更新された"Mirror"プラグインは、この改良を反映しています。
- MTディレクトリとアクティブCGIパスの検知を改善した結果、プラグインUIがより多くの環境で互換性を保てるようになりました。
- 新しい DebugMode へのサポートを追加しました。 mt-config.cgi の DebugMode の設定パラメータを "1" にして、目障りな警告メッセージをオン・オフできるようにしました(デフォルトではオフになっています)。
その他
- ドメインのルートにインストールした際に、ログインできない不具合を修正しました。
- Berkeley DBの環境下でサブカテゴリを利用しているブログを、MySQL/PostgreSQLへ移行できない不具合を修正しました。