既存の環境からアップグレードする場合、次のステップで行います。
既存環境のバックアップには、以下のものがあります。特に「データベース」は、データ・フォーマットが新機能によりバージョンアップしているため重要です。
データベースのバックアップの方法には、大別して以下の方法があります。
mysqldump -a -u USERNAME -p DATABASE > FILENAME.mysql
Pg_dump --u=USERNAME --p DATABASE > FILENAME.pg
Movable Typeからエントリーを書き出すと、万が一のときに備えユーザーの側でバックアップを保管できます。また、これらは、Movable Typeに再び、簡単に読み込めます。 ブログのエントリーとコメントを書き出すには、左側にあるブログ・ツールバーの「読み込み/書き出し」をクリックします。 「エントリーの書き出し」タブに「…からエントリーを書き出す」リンクがあります。 これをクリックすると、コンテンツの書き出しファイルが生成し、指定先にダウンロードします。 ブログのサイズによってはダウンロードにある程度の時間がかかることがあります。
最新の配布パッケージは、シックス・アパートのウェブサイトからいつでもダウンロードできます。
ローカルに保存したパッケージを、解凍プログラムで適切なディレクトリに解凍します。先ほど確認したPerlの実行環境が初期値と異なる場合は、テキスト・エディタプログラムで、拡張子がcgiのファイルの1行目を修正してください。修正する際に-wを誤って削除しないように注意してください。
Movable Type 3.2 では、環境設定ファイルとして、mt.cfg に代わり、mt-config.cgi を参照します。互換性を保つため、mt-config.cgi がない場合 mt.cfg も参照します。mt-config.cgi を使う場合には、これまで、mt-db-pass.cgi に記述していた、データベースに接続するときのパスワードを、mt-config.cgi の DBPassword に設定することに注意してください。 インストール先やデータベースの設定等を、全て環境設定ファイル (mt-config.cgi) に以下のように指定します。
パッケージを解凍したディレクトリの内容を、ウェブ・サーバーのインストール先 (環境設定ファイルのCGIPathで指定している場所) に、FTPクライアントソフト等でアップロードします。アップロードの際は、mt-static/imagesディレクトリ内のファイルはバイナリーモードで、それ以外はASCIIモードでアップロードします。アップロード後、インストール先のディレクトリ内のCGIスクリプト (.cgiで終わる名前のファイル) の権限を755に設定します。
今までの作業について、システム・チェックプログラム (mt-check.cgi) を実行して最終確認を行います。本例では、http://www.mt-site.jp/apps/mt-check.cgiになります。実行の結果、「準備が整いました。」というメッセージを表示した場合、無事に作業が終了したことになります。このメッセージが表示されなかった場合、何らかの作業が完了していないので、続けて作業を行います。
システム・チェックが正常に終了したら、インストール先にあるセットアッププログラムを実行します。セットアッププログラムは、インストール先のindex.htmlの「ログイン」リンクをクリックして実行します。本例では、http://www.mt-site.jp/apps/index.htmlになります。もし、このファイルへのアクセスができない場合には、mt.cgi へアクセスしログインします。ログイン後、画面の指示に従って、アップグレードを行ってください。
セットアッププログラムが正常に終了すると、「ログイン画面」が表示されます。これでインストールは終了です。お疲れ様でした。