Movable Type クラウド版では、2023年8月からOSとして Rocky Linux 9 をベースにした環境の提供を開始しています。
2023年8月29日以前に提供の環境で利用していた CentOS 7 は、2024年6月30日に終了 (EOL) となり、サポートが終了します。
これを受けて、お客様の環境のOS移行作業を進めてきましたが、2024年6月27日までに、すべてのお客様の環境において Rocky Linux 9 をベースにした環境への移行が完了したことをお知らせします。OS移行作業に際しての御礼とご報告
Movable Type クラウド版のOS移行にあたっては、お客様のご理解とご協力が不可欠でした。ここに感謝いたします。
今回のOS移行作業について、移行方法および技術詳細を報告します。
OS移行の方法と技術詳細
Movable Type クラウド版のバックアップは、OSに依存しないように作成されています。バックアップは、VM(仮想マシン)内に1世代分、当社管理のクラウドストレージ(東京リージョン)に7世代分を保持しており、今回の移行はこのバックアップを利用して、移行後のOSで作られた新しいVMにリストアする形で実施しました。
移行作業は当社サポートチームがお客様のご協力のもと行い、CentOS 7 のEOLまでにスムーズに移行を完了できるよう、次の点に配慮しました。
- 移行では、ユーザデータ、Movable Type を含むアプリケーションの設定だけではなく、IPアドレスやホスト名も新しいVMに移管し、お客様には同じ状態で利用いただけるようにしました
- 移行を安定して実施するため、一連の作業を半自動的に行えるよう移行作業の内容をAPI化し、複数のVMの移行を並行して行えるようにしました
なお、移行作業時には、バックアップの最新性の保持のための利用制限のほか、IPアドレスの変更処理に数分程度のアクセス断を伴いましたが、お客様のご理解のもと円滑にすすめることができました。
以上が今回のOS移行に関するご報告となります。
改めまして、この度はご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございました。今後も Movable Type クラウド版をご利用いただきますよう、よろしくお願いいたします。