広報ブログ
シックス・アパートの広報より、社内のさまざまなトピックをお届けします。
シックス・アパートとTwitterとテレビのオイシイ関係
こんにちは。シックス・アパートの関です。東京は今日から新学期。台風一過で晴れ間が広がる中、制服姿の学生が街に戻ってきているようです。
さて先週の水曜日に、ワールドビジネスサテライトで報道された「Twitter特集」ですが、おかげさまで大きな反響をいただきました。せっかく話題になっていますので、今日は放送前後の「舞台裏」を、少しだけ披露します。
題して「シックス・アパートとTwitterとテレビのオイシイ関係」。では、どうぞ。
Prologue: Twitter使いの主婦
事の起こりは放送の2週間ほど前。知り合い経由で「Twitterを使っている主婦を取材したい」ということでシックス・アパート社員の鈴木(@mutsumi)に取材依頼が入ったところから始まります。彼女は「個人的な取材だけれども、家では子供の面倒を見ないといけないので、あまり取材を受けることができないので、できれば業務時間終了後に会社で取材を受けさせて欲しい」ということで、シックス・アパートのオフィスで、取材を受けることになりました。
Episode 1: 迫り来るTVクルー
テレビ東京の取材クルーの方々がオフィスにいらっしゃったのは、旧盆あけの8月17日(私もTwitterに「WBS取材クルーがやってきた」なんて投稿しています)。最初は鈴木を取材していたのですが、オフィスにはほかにも多数のTwitterユーザーがいることにクルーの方々が気づき、徐々に取材対象が増えていきます。
取材では、「Twitterをどう活用していますか?」「業務時間中にTwitterをやることをどう思いますか」といったような質問を受け、業務(マーケティング、PR)などにおける自分たちなりの活用方法や、インフォーマルな活用事例、そしてシックス・アパートの中核製品である「ブログ」と「Twitter」の関係まで、全員で1時間近く取材をしていただきました。
テレビの取材に緊張する社員も多く、鈴木や上野(@mikamika59)は顔が紅潮していて、他の社員に「トマト並の赤さ」と、からかわれたりしていました。
Episode 2: Twitterでネット飲み会!?
この取材とはまったく別個に、個人的に企画していたのが、8月19日に開催された「リアルTwinomi」。Twinomi(ツイ飲み)については、松村太郎さんの「Twitterから興った飲み会、ルイーダの酒場」というブログ記事に詳しいので割愛しますが、要はTwitterで知り合った人も、前から知り合いだった人も、立ち飲みバーで気さくに一緒に「リアル」で飲んでみませんか?、という趣旨で7月ぐらいから開催のチャンスをうかがっていました。
ちょうど旧盆明けの時期だったので、当日は私は休暇を取得し、江戸の街をふらりと歩きながら立ち飲み屋で飲む、というコンセプトで、浴衣を着ていくことを前から決めていました(決していつも和服を着ているわけではありません!)。
告知はTwitterで行うため、当日だれがくるのか、何人くるのか、まったく検討もつかない状況。ただ、Twitterの告知を読んでくれた方たちが、ReTweet(リツイート。人のTwitter書き込みの転載みたいなもの。略称RT)してくれており、それなりに盛り上がりそうでした。そこで開催当日の当日の朝に、WBSの取材クルーの方に「リアルTwinomiというのがあるので、もしご興味がありましたらご連絡ください」とメールしておきました(もしTVクルーが取材に来る場合、お店の方に事前に許可をとらないといけないので)。
すると、ちょうどお昼ごろに取材クルーの方から、取材にいらっしゃるとのお返事。そしてリアルTwinomiスタートから30分ほど経過した20時ごろに、TVクルーの方々がお店にやってらっしゃっいました。
そのころには、お店には50人ちかい方々が、めいめいに「リアルTwinomi」を楽しんでらっしゃいました。TVクルーの方も、私をはじめ多くの参加者の方に取材をしており、その中にはシックス・アパートから参加していた高橋(@mayumine)も含まれていました(会社のイベントではないのでシックス・アパートからの参加は私を含めて3人だけでした)。
取材は1時間弱で終了しましたが、TVクルーの方が帰った後も、続々とリアルTwinomiの参加者はふくれあがり、解散するころにはのべで60〜70人ぐらいの方が参加されたのではないでしょうか。
Episode 3: テレビ、Twitter、そしてブログ登場
リアルTwinomiの取材から1週間。Twitter特集の放映は8月26日と決まりました。取材されたのべ時間は1時間以上ですが、番組で紹介されるのは長くて数分、短ければゼロ、というのがテレビ番組です。そこで、放映予定時間にあわせて、私が考えるTwitterとブログの関係について、個人ブログにブログ記事を投稿しました(Twitterとブログの共存関係について)。
私はサンフランシスコにいたために、放映を見ることができなかったのですが、またたく間にTwitter上に、テレビを見た第一印象が上がり始めました。録画をして翌日に見た方も多かったのか、翌日になってインターネット上には番組の感想から質問、フィードバックまで、多数の声が最初はTwitter、そして次はブログにと、どんどん広がっていきました。この伝播力はさすがテレビ、というところです。
ブログやTwitterのフィードバックの中には、番組が「Twitterを知らない方に伝える」ということに重きを置いているために、伝えきれていないことがあることに気づきました。そこで、番組の放映時に書いたブログ記事を、番組を見て疑問を感じていらっしゃる方々に読んでいただこうと、ブログとTwitterを連携させてみることにしました。
そこで放映から2日たった8月28日、ブログ記事の概要となる部分と、ブログ記事へのリンクを、Twitterで書き込み、趣旨を理解して下さっている方を中心に、ReTweet(RT)をしていただき、ブログ記事を読んでいただくことにしました(シックス・アパートがTwitterのことしか語ってないのはどうして?」と意見いただきますが...)
このTwitter投稿は、読んだ方がRTし、そのRTを読んだ方がまたRTする、という具合に広がっていき、このブログ記事は、単にTwitterでブログ記事へのリンクを伝えるときに比べて50倍以上のアクセスを集めることができました。
Epilogue: 一つで何にでも間に合わす時代の終焉
「ミニブログはブログの競合相手なのに、なんで使うの?」とよく聞かれます。確かに人間が自由に使える時間は限られていますから、ブログに「つぶやき」を書いていた人は、ブログを使うのをやめてTwitterに書いてしまうかもしれません。しかしネットが生活に溶け込んでいくにつれて、コミュニケーション手段が細分化していくのは必然的な流れです。
しかも、インターネット上でサービスを作るための敷居は、むかしに比べて格段に下がりました。その結果、ネット上のサービスは無数にありますから、ユーザーは自分にフィットしたサービスを自由に使うようになっています。
このような時代に、「ネット上のすべてのソーシャル活動を、自社製品でカバーする」という「囲い込み」の考え方は、ユーザーにはもはや受け入れられません。むしろ、他で利用しているサービスと積極的に連携することで、ユーザーの使い勝手を向上することの方が、ユーザーのメリットになります。
このブログ記事を読んでいただければ、テレビ、Twitter、リアル、そしてブログが、それぞれ適性があり、使い分けることでユーザーは、より大きなメリットを受けることができます。
シックス・アパートは、こうしたネット時代に、本当に使いやすいブログ製品やサービスを、これからも提供していきます。そして、そのためには、たえず新しいネットのサービスを使いこなしていきたいと思います。