広報ブログ

シックス・アパートの広報より、社内のさまざまなトピックをお届けします。

「リアルタイム・ウェブ」を使ったコミュニケーションを自社イベントMTDDC TOKYOで試してみた

こんばんは。シックス・アパートの高橋です。

2月5日(金)はベルサール九段にて、Movable Type Developers & Designers Conference TOKYO、略してMTDDC TOKYO を開催しました。

広瀬のセッション全体像

当初は100名定員の予定が募集を開始してたった1日で予想を上回る、100名近い応募をいただいたので、急遽会場を拡張。当日は150名近くの方にお越しいただくという、大盛況なイベントになりました。

去年頃からTwitterやUstreamが広く浸透するようになりました。カンファレンスに参加しなくても、会社の自席からTwitterのハッシュタグを検索してイベントの参加者の生の声を聞き、そのコミュニケーションの輪に参加することができるし、Ustreamの実況中継で講演を見聞きできるというカンファレンスの類が徐々に広まりつつあります。

このような(特にネット系の)無料のカンファレンスでは、せっかくイベントをやるのだから、参加した人だけが情報を得られるというクローズドなものから、ソーシャルメディアを活用し、できるだけ多くの人の目に触れてもらえる、できるだけ多くの人に情報をシェアしてもらえる、というオープンな方向へ向かっているように思います。

今回のMTDDC TOKYOでもソーシャルメデイアを活用して、参加できなかった人にも、できるだけリアルタイムにカンファレンスの内容が伝わり、そしてカンファレンス終了後も当日のカンファレンス内容が多くの人に伝わるような仕掛けを模索しました。

まずは、Twitter。このようなイベントの際にはハッシュタグをつけて参加者同士でイベントの体験を共有するのが当たり前になってきました。

MTDDC TOKYO の前日、参加者へのリマインドメールでTwitterのハッシュタグをお伝えしました。

MTDDCのハッシュタグは、 #mtddc です。Twitter等でつぶやく際はハッシュタグも入れてくださいね。

こうすると参加者の方はカンファレンスの前日から

「明日はMTDDC TOKYO に行きます。 #mtddc

などとつぶやいてくれるようになります。

シックス・アパート日本法人のTwitterアカウント@sixapartkkでも、

「明日(2/5)はMTDDC TOKYO です。先ほど参加される皆様にメールを送りましたのでご確認ください。 MTDDC のハッシュタグは #mtddc です。それでは明日、ベルサール九段でお会いしましょう!(実際のつぶやき

といったつぶやきをし、カンファレンス前日から徐々にTwitter上でのコミュニケーションが発生するようになりました。

カンファレンスがスタートした時に、Twitterのハッシュタグ、UstreamのURLについてお伝えしました。ここではじめてUstreamで実況中継が閲覧できるURLをお伝えしました。UstreamのURLをイベント前に伝えてしまうと、カンファレンスの集客率が下がると考えたので、(姑息かもしれませんが)ギリギリまでお伝えしませんでした。

Ustreamでの実況中継を始めたのは良いのですが、Ustreamは慣れないと難しいですね。開始直後、視聴者からは「音声小さい」とかなり指摘を受け、それにTwitterで「調整中です」とリプライしつつ、音声を調整したりなどしました。音声は安定したものの、途中で何度もUstreamが落ちてしまい、実況中継の中断を余儀なくされました。社員のiPhoneによるtwitcasting中継に切り替えて場をつなぎつつ、裏方はヒヤヒヤしながら実況中継を行っておりました。
MTDDC のUstreamの実況中継とコミュニケーションについては、日本オラクル広報室長の玉川さんがブログに書いてくださっています。

イベントの間ずっと、Twitterのハッシュタグ#mtddcでは、参加者の声がどんどん聞こえてきます。「会場が暑い!」の声をひろってエアコンの温度調整もしましたし、ライトニングトークに参加された方の講演資料をリアルタイムでアップし、Twitterでアップ先を共有されれば、それをRT(リツィート)でさらに多くの人に共有したりしていました。

@sixapartkkのTwitterアカウントには、Twitter経由で参加者の方から「講演資料を公開して欲しい」というご要望が集まってきたので、早い段階でシックス・アパート社員が用意した講演資料をシックス・アパートの公式アカウントのSlideShareに公開しました。

早い段階で資料を公開すれば、参加者の方のブログやTwitterから資料へリンクをしてもらう機会が増え、より多くの方に共有していただく可能性が高まるからです。

さらに、その日撮影した写真は、シックス・アパートのFlickrで共有し、会場の雰囲気を知っていただけるよう工夫しました。

このようにMTDDC TOKYOでは、ソーシャル・メディアを利用してオンライン上でできるだけ情報が共有されやすい状況を作り上げることを試みました。

もちろん、いくつか反省点はあります。

  • Ustreamはテクニックが必要、特に音声。また、視聴者も含めUstreamに頼りすぎると危険(よく落ちるので)
  • Ustreamの録画をしていなかった
  • 会場はできるだけ電源や無線LAN(WiFi)を提供すべき。そうすることで参加者の情報発信を支えることができる。特に長時間のイベントなら尚更でしょう
  • イベント規模にもよるが、ソーシャルメディア担当のスタッフをきちんとつけた方が良い

ソーシャルメディアの中でも、いわゆる「リアルタイム・ウェブ」の爆発力はすごいですが、一方で一過性で、後から共有されにくい側面もあります。これに対して蓄積型のブログは、リアルタイムでは共有されにくいけど、アーカイブとして継続して共有されます。こうしたソーシャルメディアの両面をうまく生かしたマーケティングを、さまざまなソーシャルメディアを活用しながら、今後も模索していきたいと思います。

なおイベントの内容についての詳しいレポートは、以下にまとめていますので、こちらもあわせてご覧下さい。

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