プラン選びのポイント
Movable Type クラウド版は、プランによりCPU、メモリ、ディスク容量、
およびサービス内容が異なります。
下記のポイントを参考に、最適なプランをお選びください。
プラン名の見方
Movable Type クラウド版のプラン名は、CPUとメモリのスペック毎に決まったシリーズ名(アルファベットと数字)+ ディスク容量(50GB以上のみ)で表されています。
S4以上のプランで提供しているApache版は、上の図で説明したプラン名の後ろに「a」が付きます(Nginx 版は全プランで提供)。また、「S4ia8」のようにプラン名についている「8」は Movable Type 8、「S4ia7」のようにプラン名についている「7」は Movable Type 7、さらに「S4ia7P」のように最後に付く「P」は、Movable Type Premium であることを、それぞれ示します。
現在は、下表のように、各CPU/メモリのスペック毎に、異なるディスク容量のプランを用意しています。
CPU/メモリ | S1 1CPU(0.8GHz相当) メモリ 1GB |
S2 1CPU(1.6GHz相当) メモリ 2GB |
S4 1CPU(2.4GHz相当) メモリ 4GB |
M4 2CPU(2.6GHz相当x2) メモリ 4GB |
M16 2CPU(2.2GHz相当x2) メモリ 16GB |
L8 4CPU(2.6GHz相当x4) メモリ 8GB |
L16 4CPU(2.6GHz相当x4) メモリ 16GB |
XL16 8CPU(2.6GHz相当x8) メモリ 16GB |
ディスク容量 | ||||||||
10GB | S1i | S2i | S4i | - | - | - | - | - |
50GB | S150i | S250i | S450i | M450i | M1650i | L850i | L1650i | XL1650i |
100GB | - | - | S4100i | M4100i | M16100i | L8100i | L16100i | XL16100i |
300GB | - | - | S4300i | M4300i | M16300i | L8300i | L16300i | XL16300i |
500GB | - | - | S4500i | M4500i | M16500i | L8500i | L16500i | XL16500i |
プラン選びのポイント
Movable Type クラウド版のプランを決める際、追加するプラグインや、同時に使用する人数、そのほかどのような運用をするかなどによって、いくつか気をつけるポイントがあります。
なお、こちらでは S1〜M16シリーズまでの比較となり、さらにハイスペックのプランである L8 / L16 / XL16 シリーズは含まれません。ハイスペックプランについては、次の点の考慮のうえ運用状況に合ったプランをご検討ください。
Point 1運用する人数は何名か?
作成できるウェブサイト/ブログ数、ユーザー数は無制限ですが、運用人数が多いほど、記事更新(再構築)などの処理が同時に発生する可能性が高くなります。再構築や検索など負荷の高い処理が集中してリクエストされた場合、プロセスがすべて使用されてタイムアウトが発生し、快適にご利用いただくことができません。そのため、下記、各プランの運用人数の目安を参考にしてください。
なお、サーバー配信についても、実施にあたりプロセスを使用します。サーバー配信が実行されるタイミングは運用人数 +1 として加算されることも考慮に入れて、プランをお選びください。
Point 2どのようなプラグインを利用するのか?
プラグインによりプロセスが発生していると、Point 1 と同様の原理で、操作の快適性が低下します。以下のように訪問者のアクセスによりプロセスの発生し得るプラグインを導入される場合は、快適にご利用いただくためにS4以上のプランをお選びください。
※上記Aシリーズプラグインの詳細については開発元のアークウェブ社にお問い合わせください。
なお、一部プラグインの利用で高負荷のアラートが発生することが確認されています。次のプラグインを利用される場合には S4 以上のプランのご利用をご検討ください。
そのほか、cherry-pick社 の CheckRelease と Uploader が多く利用されています。これらはS1プランからご利用可能です。
Point 3Movable Type の Data API を使用する予定がある
Movable Type には、さまざまなプログラム言語から REST/JSON API で Movable Type にアクセスし、 データの取得や更新ができる Data API が搭載されています。この Data API での読み書きが頻繁に行われると、操作や閲覧の快適性が低下します。使い方や、読み書きの発生頻度にもよりますが、Data API を使用される場合は、M4 以上のプランをおすすめします。
Point 4オンプレミス環境やレンタルサーバー環境からそのまま移行したい
多くのオンプレミス環境やレンタルサーバー環境のWebサーバーには、Apacheが採用されています。Movable Type クラウド版のWebサーバーは、軽量なNginxが基本となっていますが、S4、M4、M16 では、Apache版を選択可能です。Apache版では.htaccessを利用した各種設定も可能です。
Point 5マルチドメインでサイトを運用したい
S4以上のプランでは、1契約(1つのクラウドインスタンス)の Movable Type 内に構築するウェブサイト単位で、それぞれドメインを設定することが可能です。
Point 6独自PHPスクリプトを使用したい
クラウド環境の PHP はダイナミックパブリッシングを動作させる目的で必要最低限のモジュールを導入しています。そのため独自に用意された PHP スクリプトの記述内容によっては、動作しない場合もあります。また、メモリや CPU といったサーバーリソースを極端に消費して全体のレスポンスが落ちる可能性もあります。
プランごとにPHPの仕様に違いはありませんが、快適にご利用いただくには M4 以上を推奨します。
なお、NginxとApacheでPHPの動作自体に差異はありませんが、.php ファイルのリダイレクトやプロキシなどは Apache版の .htaccess でしか行えないため、Apache版を選択されることをおすすめします。
Point 7月間100万PV以上のアクセスが予想される
ウェブサイト側で月間100万PVを超える多数のアクセス数が見込まれ、表示パフォーマンスを維持する必要がある場合は M16 をお選びください。特にApache版の場合は、PHPの実行数が多い場合にも有効です。
2023年11月1日に、Movable Type 8 プランの提供を開始しました。Movable Type 7 の新規提供終了までは、どちらのプランも選択可能です。Movable Type 8 の新機能や変更点については、リリース時のニュースをご参照ください。
その他、クラウド版のサービス仕様も必ずご参照ください。
Movable Type ソフトウェア版は無料トライアルが可能です。
ライセンスの購入、クラウド版の申し込みは、製品購入からお進みください。
Movable Type 全般に関しての疑問や、導入に際してのご相談など、コンサルタントに直接ご相談いただける予約制の相談会を開催しています。
Movable Type のくわしい使い方や、タグリファレンス、開発者向けのドキュメントなどは、MovableType.jp で公開しています。プラグインやテーマは、プラグインディレクトリをご覧ください。